2023年07月13日

お盆


今日からお盆が始まった。
夜には、松明を炊いて父のお迎え。
初めて我が家に戻ってくる父。
去年の今は、腎臓と心臓がかなり弱っていて、500MLの点滴だけで
頑張っていた父。
今は、ゆっくり安らかにしているのかな。
それとも下界の私と母の事が心配で、ゆっくりしてられないかも!

午前には、親戚の人がきてくれた。
明日の朝はお坊さん。
新盆は、特別なものらしい。
天気もよくないし、ちょっと盛り上がりにかけるな。

昨日、ちょうど読み終えた本をかみしめる私。
重松清の作品は、あまり読んだことがない。
人気のある作品だったので、とりあえず読んでみた。

人がこの世を去るとき、これまでの人生が、走馬灯として心に浮かぶそうだ。
人の走馬灯をデザインする会社に母に捨てられ、孤独になった少女とその友人の
男の子とかかわりながら成長するという小説。
その会社は、人生を幸せに締めくくれるように手伝う仕事。

私は、父が亡くなるときの事を思い出した。
死と生の境目が良くわからなくて、とりあえず、手は握っていたけど、しっかり
父と向き合っていなかった。  ただ、看護婦さんの息をしていないという声に
父の顔をみたら、目はつぶっていたけど、目が三角の笑っているような目だった。
きっと、父が見ていた走馬灯は楽しいものだったんだろう。
父の人生もきっといい人生だったんだと、この本を読みながら感じた。

父とは、いいことも悪いことも含めて、懐かしい思い出がいっぱいある。
それが今はうれしい。

お盆前に出会ったタイムリーな本。


臨終の瞬間に、自分の人生をまるごと受け容れて、胸に抱きしめて、それから両手を広げて
人生を空に放ってやる。

本で出合ったこの言葉。  私も最後、こんな風に思えるような人生を
送りたいなって思う。





お盆



同じカテゴリー(父ともに歩む)の記事画像
3月5日
花を買いに
枇杷
つつじ
3月
3月5日
同じカテゴリー(父ともに歩む)の記事
 桜をさがして。 (2024-04-02 13:55)
 春になったら (2024-03-26 21:46)
 3月5日 (2024-03-05 16:07)
 祝日 (2024-02-23 16:56)
 暖かい日 (2023-12-28 19:51)
 お別れの時間のないまま。 (2023-10-13 19:23)

Posted by takiki  at 16:21 │Comments(0)父ともに歩む読書

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
お盆
    コメント(0)