2023年10月13日
お別れの時間のないまま。
今日は、燃えないゴミの日。 月に一回、電話をしてとりにきてもらう。
朝、8時30分すぎ、大きな車が家の前に停まった。
窓をみると、ごみ収集車。
その瞬間、しまった!と思い外にでていった。
先月、父の車いすや、燃えないゴミ一袋分をお願いした。
今週は、なんかバタバタしていてすっかり忘れていた。
8時30分までに家の前に名前と不用と書いて出しておかなくてはならない。
とりあえず、忙しいごみ収集車を待たせてはいけないと思い、焦って、
申し訳ない気持ちで、バタバタと家の隅にあった父の車いすと
小さな袋にすこしまとめてあったゴミをもっていってもらった。
前回父の外用の車いすをもっていってもらったときは、
小さな車で、後ろに父の車いすを入れると、
一瞬で壊されていった。
悲しい気持ちでその音をきいたのを思い出した。
今回は、大きな車でそのまま、壊されずに車いすは乗せられていった。
申し訳ない気持ちで頭を下げながら、車を見送った。
ごみ収集車の人たちは、とても親切で優しかった。
ふと頭をあげると、車に積まれた父の車いすが
名残惜しそうにおかれていたのが印象的だった。
一息ついて、思った。
あの車いすのタイヤは空気もなく、背もたれも壊れていた。
先月捨てようと心に決めたけど、最後、ゆっくり父の車いすにお別れしようと
思ったのに、そんな余裕もなく、行ってしまった。
なんかちょっと心残りな気分。
どんどん父のものがなくなっていく。
でも今日の私の服は、父が着ていた服!